玉泉園

COURSE 金沢散策

名園めぐり

玉泉園

COURSE1

 裏千家の祖千仙叟宗室から茶の湯を学んだ加賀藩士脇田家が築庭した武家庭園。 本庭最上段には金沢最古といわれる茶室「灑雪亭」があり、園に隣接するレストラン「かなざわ玉泉邸」には京都にある裏千家の名茶室「寒雲亭」の写しがあります。「灑雪亭」では点前を見学でき、抹茶と和菓子が味わえます(有料)。

兼六園

 水戸の偕楽園、岡山の後楽園と並ぶ日本三名園のひとつ。約三万四六〇〇坪の土地には池や曲水、築山などが配され、それらに立ち寄りながらめでる林泉回遊式大名庭園です。名園の条件である宏大、幽邃、人力、蒼古、水泉、眺望の六勝を兼ね備えていることから、兼六園と命名されました。

金沢城公園の玉泉院丸庭園

 寛永一一年(一六三四)に加賀藩三代藩主前田利常が造園を始め、廃藩まで金沢城玉泉院丸に存在した池泉回遊式庭園。平成に入り発掘調査が行われ、平成二七年に文献や絵図をもとに復元されました。池底からまわりにある石垣の最上段までの高低差が二二メートルもある立体的な造形が特徴です。

尾山神社 神苑

 加賀藩祖前田利家公と正室お松の方をお祀りする尾山神社。その境内にある神苑は、池泉回遊式庭園です。加賀藩主の別邸金谷御殿があった場所にあり、藩邸にあった書院庭園の名残をとどめています。琴や琵琶など雅楽器を模った橋や島が配されており、「楽器の庭」ともよばれています。

武家屋敷跡 野村家庭園

 代々奉行職を務めてきた加賀藩士野村家の武家屋敷跡と庭園が公開されています。庭園には樹齢四〇〇年を誇る山桃や椎の古木、六尺(約一、八メートル)にも及ぶ大雪見灯籠、さくらみかげ石の大架け橋などが美しく配され、濡れ縁のすぐ下に迫る曲水が屋敷と庭園を見事に調和させています。

COURSE2

茶の湯文化にふれる

玉泉園

 裏千家の祖千仙叟宗室から茶の湯を学んだ加賀藩士脇田家が築庭した武家庭園。 本庭最上段には金沢最古といわれる茶室「灑雪亭」があり、園に隣接するレストラン「かなざわ玉泉邸」には京都にある裏千家の名茶室「寒雲亭」の写しがあります。「灑雪亭」では点前を見学でき、抹茶と和菓子が味わえます(有料)。

兼六園時雨亭

 加賀藩五代藩主前田綱紀が兼六園内に建てた別荘で、当時は蓮池御亭と呼ばれていました。残念ながら明治期に取り壊されましたが、平成一二年に再現。庭側の一〇畳と八畳の座敷とそれに続く御囲は当時の平面図をもとに復元したものです。建物内の和室では、抹茶と和菓子が楽しめます(有料)。

石川県観光物産館

 茶道が盛んな金沢は和菓子処としても有名。館内では和菓子づくり体験(有料)ができます。教えてくれるのは金沢の老舗和菓子店で腕をふるう職人たち。茶巾しぼり、きんとんといった技法で、季節の花や情景を模った和菓子を手づくりし、職人さんがつくったものと合わせて持ち帰れます。

大樋美術館

 大樋焼は五代藩主綱紀が裏千家の祖千仙叟宗室を金沢へ招き入れた際、同行した土師長左衛門が良質の陶土を産した大樋村に開窯したことが始まり。大樋焼の窯元にある美術館では初代長左衛門から現代の大樋長左衛門までの大樋焼作品や、加賀藩に縁の深い茶道具類を展示しています。

寺島蔵人邸

 加賀藩の中級武士であった寺島蔵人の屋敷。画人でもあった蔵人直筆の書画や寺島家伝来の書画工芸を展示しています。池泉回遊式の庭園には四季を彩る草花や木々があり、なかでも樹齢三〇〇年のドウダンツツジが春に開花、秋に紅葉する様は見事。茶室では抹茶と寺島家の家紋を模った干菓子が味わえます。

COURSE3

加賀百万石の史跡をたどる

玉泉園

 加賀藩の上級武士であった脇田家が江戸時代初期から中期にかけて築庭した武家庭園。「玉泉園」の名は加賀藩二代藩主前田利長の正室玉泉院から命名されました。兼六園の樹木を借景にし、池泉の水源を兼六園の徽軫灯籠付近の曲水から引いていることから加賀藩と脇田家の親交の深さが窺えます。

成巽閣

 加賀藩一三代藩主前田斉泰が、一二代藩主斉広の正室で、自身の母である真龍院のために設けた隠居所。公式の御対面所であった「謁見の間」にある花鳥が表現された極彩色の欄間や、「群青の間」に見られる鮮やかな色壁、オランダ渡来の硝子絵やギヤマンなど豊かな彩色が特徴の奥方御殿です。

金澤神社

 寛永六年(一七九四)に一一代藩主治脩が藩校明倫堂の鎮守杜として創建。学問の神様で、前田家の先祖でもある菅原道真を祭っています。明治期に兼六園が一般公開されると一般の人々も自由に参拝できるようになり、学業成就、商売繁盛、災難除けなどの祈願で多くの人が訪れています。

兼六園

 延宝四年(一六七六)に五代藩主綱紀によって造園が始まり、天保八年(一八三七)、加賀藩一三代藩主斉泰の時に現在の形になりました。日本三名園のひとつに数えられ、昭和六〇年(一九八五)には「名勝」の中でも価値が高く、国宝と同等とされる「特別名勝」に指定されました。

金沢城公園 石川門

 加賀藩前田家の居城だった金沢城の跡地は公園として整備されています。建造物の多くは明治期の大火で消失しましたが、石川門や三十間長屋、石垣などの遺構が加賀百万石の威容を伝えています。平成に入り、菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓、河北門、橋爪門、玉泉院丸庭園が復元されました。

COURSE4

伝統文化とアートをめぐる

玉泉園

 茶の湯を好む風流人であった加賀藩士脇田直賢が江戸時代初期に着工し、四代かけて完成させた庭園。崖地を生かした池泉回遊式庭園があり、茶室では点前の見学や呈茶が受けられます。敷地内には会席料理を提供するレストラン「かなざわ玉泉邸」もあり、金沢の文化を味覚でも楽しめます。

石川県立伝統産業工芸館

 石川県は江戸時代から伝統工芸が盛んな土地。加賀友禅や九谷焼、輪島塗、金沢和傘、加賀毛針など石川県が誇る伝統的工芸品三六業種をすべて常設展示しています。多彩なテーマの企画展が行われているほか、伝統工芸士による実演(土・日曜)やものづくりが体験できるワークショップも開催されています。

金沢市立中村記念美術館

 金沢で酒造業を営んだ実業家で茶人でもある中村栄俊氏が収集した古美術品を中心に展示。所蔵品は茶道美術の名品や近代絵画、古九谷、加賀蒔絵など約一〇〇〇点を越え、年に数回テーマを変えて企画展も開催。希望者には庭園が眺められる呈茶室で呈茶をしています(有料)。

金沢21世紀美術館

 世界から注目を浴びる現代アートの美術館。見る人が作品の一部になったような体感型アートが特徴で、アートが身近に感じられます。建築ユニットSANAAの妹島和世氏と西沢立衛氏が設計した丸い形の建物は「まちに開かれた公園のような美術館」が建築コンセプトです。

鈴木大拙館

 世界的に有名な金沢出身の仏教哲学者・鈴木大拙の足跡や思想を伝える施設。展示された書や写真など作品のそばには解説がなく、来館者は三つの棟と三つの庭からなる空間をめぐることで自然と大拙の考えにふれ、思索へと誘われます。建物は金沢にゆかりある建築家・谷口吉生氏が設計。